テニスの試合を始めたばかりの初心者の皆さんは、テニスのポイントコールについて疑問に思わなかったでしょうか?「いきなり15ポイント?」「0ポイントなのにラブ?」等々、不可解な点がいっぱいですよね。今日は、草テニスのポイントコールの解説をしていきます。
ポイントコールの基本
セルフジャッジが一般的である草テニスでは、テニスのポイントコールを自分達で行わなければなりません。
コールは、相手にはっきりと伝わるように大きな声でするようにしましょう。基本的にはサーバー側がポイントコールをする事になっています。
万が一、相手がコールせずにプレーを開始した場合は、レシーバー側は「ポイントコールして下さい!」と相手にコールを促すようにしましょう。
こうする事でトラブルを未然に防ぐ事ができます。コールをするタイミングは、ポイント間・ゲーム間です。
試合開始の際は、お互いに「よろしくお願いします!」で開始しましょう。
ポイントの数え方
草テニスでは一般的に1セットマッチで戦う事が多いです。
1セットを獲るためには6ゲームを獲る必要があります。
ただし、5-5となった場合は、以降2ゲーム連続してゲームを獲らなければ1セットを獲る事はできません。
もし、6-6になってしまったらタイブレークとなり、先に7ポイントを獲る必要があります。
タイブレークでも5-5になってしまったら、以降2ポイント差を付けなければ勝利できません。
つまり、2ポイント差が付くまで勝負が続くという訳です。
それでは、どのようにポイントが加算されていくのでしょうか。
1ゲームを獲得するためには先に4ポイントを獲る必要があります。ただし、数え方が特殊で下記のようになります。
0ポイント→0 (ラブ)
1ポイント→15(フィフティーン)
2ポイント→30(サーティー)
3ポイント→40(フォーティー)
4ポイント→G (ゲーム)
ポイント間のコールをする際は、サーバーが自分のポイントを先に言い、後に相手のポイントを言います。
例えば、自分がサーバーだとして、先に2ポイント獲ったとします。この場合は、30-0なのでコールとしては「サーティーラブ」となります。
その後、相手が2ポイント獲って同点になったときは、30-30となりますが、コールとしては「サーティーサーティー」とは言わず、「サーティーオール」とコールします。
同点の場合は数字の後に「オール」を付けます。1ゲームを獲得する際は4ポイントとればいいのですが、ここでも最後は2ポイント差を付けなければなりません。
つまり、40-40になってしまったら、「デュース」となり2ポイント差が付くまで勝負が続きます。40-40をコールする際は「デュース」でOKです。
尚、ゲーム間のコールはポイント間のコールと同様に、サーバー側の選手が自分のゲーム数を先に言い相手のゲーム数を後に言います。
例えば、サーバー側が2-1で勝っているときは、「ツーワン」となります。
正確には、「ツーゲムス トゥー ワン」ですが、「ツーワン」とか「ニーイチ」で十分通じます。
「いきなり15ポイント?」「0ポイントなのにラブ?」の謎
テニスは他のスポーツと違って、ポイントの数え方がかなり特殊です。
1ポイント獲るといきなり15ポイントとなったり0点をラブと数えたり・・・、不可解な点がたくさんあると思います。
実は、これには理由がありました。最初に、いきなり15ポイントの理由から説明しましょう。
これには色々な説がありますが今回は有力説を1つご紹介しましょう。
それはポイントを時計の文字盤に当てはめて考えたという説です。どういう事かと言いますと、時計の文字盤全部で60分までありますよね。
この文字盤を4等分すると最初が15分、次が30分、次が45分、ラストが60分となります。つまり4点で満点となります。
しかし、何故45分と60分はコールでは「40(フォーティー)」と「ゲーム」なの・・・?と思いませんか?
45分は、「45(フォーティーファイブ)」というのが言いずらいからだそうです、60分はゲーム終了なので「ゲーム」になったのかと思われます。
次に、0点は何故「ラブ」と言うのでしょう?
これも色々な説がありますが有力説を1つ紹介しましょう。「ラブ」はその昔「Nothing」という意味合いもあったようです。
「Nothing」はゼロという意味もありますので、テニスでは0点の事をラブと言うようになりました。
まとめ
草テニスの試合中のポイントコールは、相手にはっきりと聞こえるように大きな声でするようにする。
コールするのは基本的にはサーバー側。
ポイント間ゲーム間でコールするようにする。
コールは、サーバー側のポイント数やゲーム数を先に言う。テニスのポイントの数え方が他のスポーツと違ってかなり特殊であるのは、それなりの理由があった。
以上、「テニスのポイントコールを徹底解説!初心者の方は必見!」でした。
WRITTER :もやこう