スポーツ中における「足のつり予防」には芍薬甘草湯が効果的ですが、ただ飲めば良いという簡単な話ではありません。正しい方法で飲む方がより効果を高めることができるんです。
実は僕、足がつりやすい体質で、20代の頃から既に時々テニスのプレー中につっておりました。大事な試合中につってしまい途中棄権した事も数知れず・・・。
そんな僕がどうにかしてこれを克服しようと辿り着いた先が「芍薬甘草湯」の使用!芍薬甘草湯とは、漢方の一種で「足のつり」や「急な筋肉のけいれんの痛み」に効果のある漢方薬です。
「足のつり」が発症した後でも効果がありますが、予防薬としても使えます。スポーツ中に発症する「足のつり」に悩まされているあなたのために、足のつり予防に効果的な芍薬甘草湯の飲み方を経験談も加えてお伝えします。
薬局の薬剤師に注意ポイントも確認してきましたよ。それではいってみましょう。
スポーツ中の芍薬甘草湯の飲み方
足がつりやすいスポーツは、テニス・サッカー・マラソン・バスケなど色々ありますが、スポーツ中の足のつりに効果的な飲み方はこのようになります。
※クラシエの芍薬甘草湯の場合
- 足のつりが予想される10~30分前に飲む
(ただし、服用間隔は4時間くらい空けて1日3回まで)
足のつりは、おおよそどのタイミングで発症するか、経験から体で覚えていると思います。
ですので、足がつるタイミングの約10~30分前に芍薬甘草湯を飲むと良いでしょう。なぜなら、この漢方薬は個人差はありますが効果が出るまでに約10~30分かかるから。
それでは、芍薬甘草湯の基本的な飲み方や飲む際の注意点・副作用について、次のセクションから掘り下げていきましょう!
基本的な飲み方
芍薬甘草湯の基本的な飲み方はこちら。
用法・用量
次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上) 1回1包 1日3回
引用元:http://www.kracie.co.jp/
そして、薬局の薬剤師に飲み方について詳しく訊いてみた結果、下記の注意ポイントを教わりました。※確認したのはクラシエの芍薬甘草湯
- いつでも服用可能だが、服用間隔は4時間くらいは空ける
- 基本的には空腹時に服用だが、満腹時に飲んでも問題ない
- スポーツ中に服用する時でも水か白湯で飲む
このことから、スポーツ中のつり予防にも使えますし、つった後でも服用できることが判ります。
効果の持続時間は限られている
飲み方としては以上のとおりでOKですが、実際に使用してみてここは注意したほうがいいという点も説明しておきますね。注意点は効果が持続する時間は限られているということ。
それでは、テニス大会での実体験を語りつつ解説していきますね。
なお、テニス大会のスケジュールとしては、1日に4~5試合行うのが一般的で午前中に3試合、午後に1~2試合というのが基本的な流れとなります。時間帯は9時にスタートして14~15時に終了するのが普通です。
僕の経験談
とあるテニス大会当日、朝6時に起きてすぐ朝食前に芍薬甘草湯を服用しました。以前の大会で、途中で足がつってしまい「無念のリタイア」となった経験から、この日は漢方薬の力を借りて万全の予防をしていたんです。いや、正確には万全の予防をしていると思い込んでいたのです。
朝早くから服用していたおかげで3試合目の前半までは、何事もなくプレーすることができました。
しかし、3試合目の中盤から足に違和感が・・・( ゚Д゚)3試合目は途中までは接戦でしたが、「足のつり」により後半から失速し、そのまま負けとなりました(*_*)
この事から、効果が持続する時間が限られている事が判ったんです。そこで、次の機会に試した内容は、試合開始直後、9時ごろに服用する事。
これまた、とあるテニス大会当日。以前の反省を生かして、朝起きてすぐではなく初戦開始直後(9時ごろ)に芍薬甘草湯1包を服用しました。以前は3回戦の中盤から徐々に「足のつり」が始まりましたが、この日は3試合目も順調に乗り切ることに成功したんです!
試合の内容も良く、この調子なら4回戦もこのまま行けるだろうと思い、2包目を服用せずに臨んだのでした。そうしたら、途中で漢方の効き目が切れてしまったのか、やはり途中で足がつってしまいました。4回戦は13時ごろ。
足のつりにより、どうにも歩くことすら難しくなってしまい、この日も「無念のリタイア」に・・・(*_*)
足がつる際は、少しづつジワジワつる場合と、突然つって動けなくなる場合がありますが、この時は突然つるパターンでした(-_-;)
この結果から、1包で大体4時間くらい効果がある事が判明。この事から、以下の飲み方が最適である事が判りました。
飲み方は「9時に1包、13時に1包服用」がベスト
いろいろな失敗経験を経て最終的には、この飲み方に定着。
これまでの経験から9時の服用でおおむね午前中の試合では効果が続く事が判りました。そして、効果は途中で切れるので、13時ごろに2包目を服用しておくと、午後からの試合でもおおむね問題なくプレーできる事が判明。
その時の気温・運動量・緊張度合などにより絶対に足がつらないという保証はありませんが、足のつり予防のために芍薬甘草湯を飲むならば、僕の経験上この飲み方がベストです。
例として紹介した飲み方は9時~15時に、快適にテニスをプレーする上でのベストな飲み方。ですので、あなたがやっているスポーツに合わせてアレンジしてみると良いでしょう。
例えば、サッカーの試合で服用する場合。1日に1試合(90分)行うとしたら、試合開始前に1包を服用しておくと安心できるのではないでしょうか。
90分の試合でしたら、ハーフタイム30分を入れたとしても2時間ですので、1包で十分にカバーできるかと思います。
副作用について
足のつりにかなり効果がある芍薬甘草湯ですが、まれに副作用もあるようです。内容は、むくみ・体重増加・脱力感・血圧上昇などの症状が確認されているそうです。
発症しやすいのは特に高齢者である場合が多いので、高齢者の方は特に注意が必要です。万一、このような副作用が発症した場合は、速やかに医師の診断を受けることをおすすめします。
正しい用法で服用した結果、効果が感じられないからといって1度に大量に服用したり、服用頻度を増やしたりする事は絶対に止めましょう。
クラシエの市販薬がおすすめ
芍薬甘草湯は色々なメーカーから出ていますが、僕はクラシエから市販されている物を使用しています。理由は「用法・用量」が1日3回だから。
実は、ツムラ製もあるんですがこちらは1日2回になっているんですよ。漢方薬とはいえ、薬は薬ですので積極的に飲みたいものではないので、なるべく少量で問題解決できるクラシエ製がお気に入りです。
購入は楽天で購入するのが便利で安いですよ♪
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足がつる原因と対策は?
ここまで芍薬甘草湯の飲み方についてご紹介してきましたが、「足のつり」を予防するためには、漢方以外の方法があるんです。簡単にまとめるとこのような感じ。
- バナナを食べる
- クエン酸の摂取
- サポーターの着用
これらの内容につきましては、こちらの記事に詳しくまとめてありますので読んでみてください!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
芍薬甘草湯の「スポーツ中に起こる足のつり予防」に効果がある飲み方について解説してきましたが、一言でまとめるとこんな感じ。
- 足のつりが予想される10~30分前に飲む
(ただし、服用間隔は4時間くらい空けて1日3回まで)
スポーツ中に起こる足のつりは、できれば準備運動などの自然な予防策で解決したいところですが、どうしても改善できない場合は今回ご紹介した方法に頼るのも1つの方法ではないでしょうか?
この方法を使用して試合に勝てたよ!という事があったら是非コメント欄にでも記入してもらえると嬉しいです(^.^)
以上、「芍薬甘草湯の飲み方!スポーツ中のつり防止に効果的な方法」でした。
WRITTER :もやこう