堂々とした体、立派な角、圧倒的な存在感、やっぱり昆虫の王様と言ったらカブトムシかと思います。子供達にとってカブトムシの採取は夏の楽しみの1つではないでしょうか?
しかし、何も考えずに雑木林に出かけてもカブトムシを採取するのは結構難しいもの。
カブトムシが活動する時間帯や居るポイントはだいたい決まっており、下調べをする事で採取できる確率が飛躍的に上がるんですよ。
何を隠そう僕も子供の頃は昆虫博士と呼ばれるほど昆虫少年だったんです。子供にとってカブトムシは人気があり、小学生くらいまでは、昆虫採取も比較的ポピュラーな遊びであると思います。
ちなみに、僕の場合はカブトムシにかなり入れ込んでいたので、19才くらいまで毎年カブトムシを採取するために近所の雑木林まで出かけておりました(笑)。
当時培った経験を元に、カブトムシを採取する時間帯やコツ等を語っていきますね!子供と一緒にカブトムシを採取しに行ったときは、パパのカッコイイところを見せつけてしまいましょう!それではスタート。
カブトムシ採取のベストな時間帯
最も重要な採取の時間帯についてお話しましょう。
結論から言うと、経験上カブトムシ採取に適した時間帯は、
夜の7時~9時。
ここをおさえておきましょう。
カブトムシはご存じの通り夜行性の昆虫ですので、基本的には夜に行動します。ですので、夜中に採取しに行くのが良いんですね。
ただ、いきなり夜中に出かけても何処に樹液が出ているのか判らないとかなり効率が下がります。また、初めて入る雑木林は色々危険がいっぱい。
なので、昼間のうちに樹液が出ているポイントや危険な箇所(蜂の巣の場所など)を予めチェックしておく事が大切です。
カブトムシ図鑑などでは、早起きして朝方に捕まえに行くと良いと書かれている事が多いですが、午前3~4時くらいに出かけてもショボイ昆虫(コクワガタやカナブンなど)しか残っていない事が多いんですよ。
恐らく、樹液のポジション争いに敗れた弱い虫たちが残ってしまった結果かと思われます。僕の経験上、最も高い確率でカブトムシを採取する事ができた時間帯は夜の7時~9時くらいがベストでした。
このくらいの時間帯であれば、社会的にも常識的な時間帯ですし怪しまれることも少ないと思います。
もちろん、午後9時から翌朝の3時の時間帯でも捕まえる事は出来ますが、深夜の時間帯になるので何か問題が発生した場合に色々と都合が悪いかと思いますのでおすすめできません。
繰り返しになりますが、ベストな時間帯は午後7時~9時くらいです!
尚、夜中なので子供だけで出かけるような事はしないようにお願いします。必ず大人の方が子供に付き添ってあげるようにして下さいね。次のセクションでは、ベストな時期についてお話します。
カブトムシ採取のベストな時期
採取する時間帯も最も重要な要素の1つですが時期も大切。カブトムシが羽化を始める時期は基本的には6月~7月となっております。
僕の経験上、最も多くカブトムシが採取できた時期は、ズバリ7月の中旬~下旬でした。
特にオスのカブトムシはこの時期にピークを迎えます。なので、子供の夏休み直前か直後くらいが丁度いいですね。ちなみに、僕が子供の頃に住んでいた場所は神奈川。
カブトムシは非常に好戦的な性格をしている個体が多く、エサ場の確保やメスをゲットするためにケンカをする事が多いです。
採取しに行く時期が8月になってしまうと、ケンカで傷ついた個体が目立ってきます。
ですので、時期が8月になっても採取する事は可能ですが、結構ダメージを負った個体になってしまう可能性が上がりますのでご注意くださいね。どうせ飼うなら元気なカブトムシを飼いたいですしね。
尚、メスのカブトムシは7月の中旬~下旬はもちろんですが、8月になっても比較的たくさん採取する事ができます。とはいえ、お盆を過ぎてしまうと一気に数が減少してしまうので、やはり8月の上旬くらいまでが採取できる時期かと思います。
なお、飼育ケースで大事に育てれば9月上旬くらいまでは飼う事ができます。寿命が長い個体ですと9月末まで生きている事もありますので、カブトムシの長寿命にチャレンジしてみるのも面白いかも。
ちなみに、僕は毎年大事に育てていましたが、結局10月まで長生きした個体はいませんでした。9月30日まで生きていたのが最高記録でしたね。
寿命についてはこちらの記事で詳しく書いています♪
⇒カブトムシの寿命 最長でどれくらい?記録を伸ばす方法を伝授!
カブトムシはどこにいる?
樹液を出す木を探そう
探し方のコツとしては、昼間のうちに樹液を出している木を探しておき、夜のベストな時間帯にチェックするというのが王道パターン。カブトムシは樹液が出ている木に集まるという事ですね。
では、どのような木が樹液を出しやすいのでしょう?まずは、生えている場所に注目します。
雑木林の入り口付近や道路沿いなどの比較的太陽の光が届きやすい環境にある木を探してみましょう。
そして、若くて見た目の整った木よりも、雑木林の主のようなちょっと古くていびつなカタチをしている木が樹液を出しやすいです。
また、地面の草が綺麗に刈り取られていて人が入り易い環境であると、このような木を見つけやすいです。昼間はスズメバチやカナブン、蝶類等が樹液を舐めに集まっているので、これらの昆虫がいたら夜にはチャンスという事になります。
特にスズメバチの存在は意外に重要。なぜなら、樹液を出す時のカギとなる存在だからです。樹液が出る原理を簡単に説明しますとこうなります。
- カミキリムシの幼虫などが木に穴を空けて巣くう
- 木がその傷を保護する目的で樹液を出す
- その後、スズメバチが樹液を舐めにやってくる
- スズメバチは樹液を出すために大顎で木の表面をガンガン削る
- 更に、樹液がじゃんじゃん出て来る
危険な昆虫No.1のスズメバチですが、カブトムシ採取には切っても切れない存在と言っても過言ではないでしょう。樹液ポイントさえ押さえてしまえば、カブトムシは見つかったも同然です。
ちなみに、僕が毎年カブトムシを採取していたポイントは雑木林といってもたった3本のクヌギの木しか生えていませんでした。しかも、樹液が出るポイントはこのうち2~3か所。このポイントでは毎年採取し放題でした♪
仕掛けは不要?いる所にはいる!
巷ではバナナなどの仕掛けを設置してカブトムシを採取する方法を推奨する事が多いと思います。しかしながら、僕としてはこれらの仕掛けは使う必要はないと思いますね。
なぜなら、毎年カブトムシが採れるポイントの周辺でお馴染みの仕掛けを複数設置してみた事があるのですが、仕掛けにはかかっておらず天然の樹液にはたくさんのカブトムシが群がっていたからです。そして、仕掛けにはハエがたかっておりました・・・(笑)
樹液ポイントに集まる採取対象の昆虫は、毎年決まってカブトムシの他にはコクワガタやカナブンしかいなかったんです。個人的にはノコギリクワガタも欲しい昆虫の1つでしたが、その樹液ポイントでは1度も採取する事はできませんでした。
つまり、カブトムシ等の行動範囲は意外と狭く、1つの樹液ポイントに集まる昆虫たちは毎年殆ど変化がないと言えます。裏を返せば、1つ樹液ポイントを見つけてしまえば、毎年、同じポイントでカブトムシを採取する事ができるという事。
いる所にはいるという事ですね。
クヌギやコナラってどんな木?
先ほどより、樹液ポイントについてお伝えしておりますが、木の種類としてはクヌギやコナラの木の樹液を探すようにしましょう。
カブトムシはクヌギやコナラの木から出てくる樹液を主なエサとして生活しております。
クヌギやコナラの木はどんぐりの実がなる事でも有名ですが、写真でみるとこんな感じです。日本では比較的どこにでも生えている樹木の1つではないでしょうか。
クヌギの木↑
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/
コナラの木↑
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/
雑木林には危険がいっぱい
雑木林に出かける際はそれなりの準備をしてから行くようにしましょう。木から出てくる樹液にはカブトムシの他に、スズメバチ等の危険な昆虫も混じっています。
スズメバチは昼間に活動する昆虫ですので、昼間に雑木林に出かけるときには十分に注意しましょうね。
他にも、蛇・ムカデなどの出会いたくない動物もたくさん生息しております。蛇やムカデは昼も夜も遭遇する可能性がありますので要注意。
対策としては、まずは長ズボンを履きましょう。暑いからといってサンダルで出かけるのは色々と危険なので止めた方がいいです。必ずスニーカー等のしっかりとした靴を履きましょう。
蚊に刺される可能性もありますので、虫除けスプレーを肌に塗っておくのも忘れずに。虫除けスプレーを塗らずに雑木林に出かけた事がありますが、帰宅後に自分の手足を見たら悲惨な事になってしまった経験があります。
この時は、ハーフパンツで出かけていたため、足も大量の蚊に刺されてしまいました・・・。
また、スズメバチは黒い色の物を攻撃する習性がありますので、黒っぽい色の服装はしていかないようにした方が良いです。非常に攻撃性が高いので見つけても絶対に刺激しないようにしましょうね!
スズメバチは、仲間に敵を認識させるフェロモンをターゲットに浴びせます。なので、このフェロモンを浴びてしまうと、スズメバチの他の仲間にもターゲットと見なされ、集中的に攻撃を受けてしまう危険があります。
子供は怖い物知らずな事が多いと思いますが、スズメバチにだけは絶対に手を出さないように注意してくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?カブトムシの捕まえ方について紹介しましたが、まとめるとこのような感じになります。
・樹液を出す木を探そう。
→雑木林の入り口付近や道路沿いなどの比較的太陽の光が届きやすい環境にある木
→雑木林の主のようなちょっと古くていびつなカタチをしている木
・トラップは不要で、樹液の出るポイントを1つ見つけてしまえば毎年採取する事が可能
・スズメバチには絶対に手を出さないこと
これらの方法を駆使して、子供の前でパパのカッコイイところを披露してくださいね。
子供にとってカブトムシ採取はワクワクと興奮でいっぱいのはず。採取に成功した日には夜も眠れないほど興奮してしまうことでしょう。当時の僕ですが・・・(笑)
あなた自身も子供の頃に返ったつもりで、一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?
この記事を参考にして、たくさんのカブトムシが採取できましたら、結果をコメントしていただけると嬉しいです。それでは健闘を祈ります!
以上、「カブトムシはある時間帯に採取可能!秘密の方法こっそり教えます」でした。
WRITTER :もやこう