カブトムシの寿命の最長は?世界の3大有名カブトの寿命も大公開

夏の昆虫といったらやっぱり「カブトムシ」かと思います。子供達にも圧倒的な人気を誇っていますよね。しかし、人気のカブトムシも夏を過ぎればやがて死んでしまいます。ところで、カブトムシの寿命って一般的にはどのくらいなんでしょう?そして、寿命の最長記録も気になるところかと思います。僕は子供の頃、筋金入りの昆虫少年でしたので当時は毎年のようにカブトムシを飼っておりました。

基本的には野生のカブトムシを捕まえてきて飼っていましたが、小学校低学年の頃には近所のスーパーでもらった3令幼虫を成虫まで育てたこともありますよ。

今日はそんな経験もふまえて、カブトムシの「一般的な寿命」や「寿命の最長記録」、そして、「オスとメスでは寿命は違うのか?」更に「世界3大有名カブトムシの寿命」についても紹介しますよ!

それでは、早速いってみましょう。

カブトムシの寿命はどのくらい?

結論から書きますとカブトムシの寿命は約1年間です。

この約1年間というのは成虫になってからの期間ではなく卵→幼虫→蛹→成虫の全期間を合わせて約1年間という事。

8月の下旬ごろに産み付けられた卵が孵化し1令幼虫となります。1令幼虫は2回ほど脱皮を行い、3令幼虫へと成長します。この3令幼虫は、デカすぎてリアルで見るとかなり衝撃的ですよ(笑)

そして、幼虫の姿で冬を越し、その後、蛹→成虫と変化して8月下旬ごろまで生きる事ができます。

卵から成虫まで、それぞれ形態が変化する(完全変態と言います)カブトムシですが、それぞれの期間はこのようになります。

【各形態での期間】
  • 卵:1週間~2週間
  • 1令幼虫:約1か月
  • 2令幼虫:約1か月
  • 3令幼虫:約8~9か月
  • 蛹:約3週間
  • 成虫:約1~4か月

 

こうして見ると、3令幼虫である期間が最も長く、一生の殆どを幼虫の姿で生きる事になるんですね。

長い期間、幼虫の姿で力を蓄えてやっとの思いで成虫になり、子孫を残すために戦うカブトムシを見ると応援したくなりますね!(^^)!

1匹のメスのカブトムシからは50個程度の卵が産卵されますが、自然界で生まれた卵は外敵に狙われたりしますので、成虫になる事ができるのはごくごく少数

やはり、自然界で生きていくのはとても厳しいことなんですねぇ。

みんなのカブトムシの寿命の最長記録

それではカブトムシの最長寿命ってどのくらいなんでしょう?子供の頃の友達情報やネットでの情報をまとめるとこのような結果となりました。

  • 1位・・・12月末
  • 2位・・・11月末
  • 3位・・・10月上旬
  • 4位・・・9月末
  • 5位・・・9月中旬

 

というわけで最長寿命は12月末まで生きたという事になるんですね。前年の9月頃に卵が生まれたとして、合計約1年4か月の寿命となります。

クリスマスシーズンにカブトムシを飼っていたら、かなり不自然な光景になりそうですね!このタイミングで家に誰かが遊びに来たときは、ビックリさせる事ができそうです(笑)

なお、カブトムシの寿命のギネス記録は存在していないようです。ちなみに、ギネスでは「新たな世界記録のアイデア」を提案するシステムがあります。

ですので、「カブトムシの最長寿命」を申請して、そのアイデアが受理されて、かつ、自分で記録を証明できれば、ギネス記録保持者になれるかもしれないですよ!

僕のカブトムシ寿命の最長記録

僕も子供の頃はカブトムシを毎年育てていました。そのときの最長記録としては・・・9月末でしたよ。

上記の「みんなのカブトムシの寿命の最長記録」と比較すると4位にランクインする事になりますね。

このときは、オス1匹とメス2匹の環境で育てていてケンカをしないようにしておりました。

また、飼育ケースは市販の特大サイズのケースを用意し「霧吹き」や「毎日のエサ交換」を欠かさず行い大事に飼っていました。

ただ、「家族から家の中にいれないで!」と言われていたので屋外の日陰で飼っていましたが・・・(*_*)

カブトムシを長生きさせるコツについてはこちらで詳しく紹介していますので是非どうぞ。

カブトムシを長生きさせるコツ!5つのポイントで細かく解説

今、考えると屋内で温度管理を徹底して飼っていればもっと寿命を延ばす事ができたかもしれませんね!

ところで、一口にカブトムシといってもオスメスで寿命の差はあるのでしょうか?次のセクションで解説していきます。

オスメスで寿命の差はあるの?

日本人の場合、男性と女性で平均寿命が異なり、男性は約80才、女性は約87才で、女性の方が長生きとなっています。

「日本の女性は強い」と言われるゆえんはここから来ているのでしょうか・・・(-_-)

実はカブトムシもオスとメスで寿命に差があるんです。比較しやすいように成虫の寿命を比べてみると・・・

  • オス:1~3か月
  • メス:2~4か月

 

となります。人間と同じでやっぱりメスの方が長寿命なんですね~( ゚Д゚)

一般に生物はメスの方がオスよりも生命力は強いと言われていますが、カブトムシもそれに該当しているというわけですね。

もちろん、オスとメスの習性の違いも寿命と関係しています。それはオスはケンカにより寿命を縮めるという事。

カブトムシのオスは好戦的な個体が多く、エサ場では樹液の出る場所やパートナーを確保するためにケンカをたくさんします。

子供の頃、実際に飼っていた時の事です。エサもたっぷりある、メスも近くにいるという状況にも関わらず、ケンカをする個体が結構いました(この時は多頭飼い)。

また、本来はパートナーになるメスには攻撃しないはずなんですが、エサ場確保のためにオスがメスを攻撃するシーンも様子も度々見られました。

これは恐らく、飼育ケース内と野外では環境がかなり異なるために起こった現象かと思います。

というわけで、オスは無類のケンカ好きという事が分かっていただけましたでしょうか。

ケンカはかなりの体力を消耗するので、コレが寿命を縮める原因の1つになってしまうんですね。

ケンカで寿命を縮めて子孫を残すよりも、ケンカしないでのんびり生きて長寿をまっとうする(でも子孫は残せない)方が勝ち組かも知れませんね(笑)

 

次のセクションではいよいよ世界のカブトムシの寿命に迫ります!

世界3大有名カブトムシの寿命は?

僕が小学生の頃は、世界のカブトムシは、図鑑や動物園でしか見る事ができませんでした。

当時は、図鑑を見ながら将来は海外に行ってヘラクレスオオカブトやネプチューンオオカブトやコーカサスオオカブトを捕まえたいと考えておりましたね(;^ω^)

その後、1999年には昆虫の輸入が解禁されて、世界のカブトムシが店頭に並ぶようになったのです。

もしかして、この記事を読んでくれているあなたは既に世界のカブトムシを飼育しているかもしれませんね?

というわけで、世界の有名カブトムシ3種類の寿命の謎に迫っていきますよ。

ヘラクレスオオカブト

トップバッターは、世界最大のカブトムシであるヘラクレスオオカブト!ギネス記録では全長181mmだそうです。

寿命は何と約2年半~3年半。日本のカブトムシと比べるとかなり長生きできるのですね。なお、この数字は卵→幼虫→蛹→成虫を合わせた全期間です。細かい内訳は以下のとおり。

【各形態での期間】
  • 卵:約3~4週間
  • 幼虫:約1.5~2年
  • 蛹:約2か月
  • 成虫:約1~1.5年

 

温度や湿度、エサの状況など環境によって成長度合いも変化するため、各形態の期間に幅があります。

なお、ヘラクレスとは、ギリシャ神話に登場する英雄の名前の事。

熱帯気候の南米中部に生息していますが、意外に涼しい気候を好み20℃台前半で最も元気よく活動できるんです。

ネプチューンオオカブト

2種類目のカブトムシは、ヘラクレスに似ていますが、角がさらに2本多く全身真っ黒なネプチューンオオカブト。大きさはヘラクレスよりもやや小ぶりです。

寿命はヘラクレスと同様に、約2年半~3年半。ただ、成虫の期間は3~10ヶ月で、ヘラクレスよりも短命です。

外見は非常に似た種類ですが、成虫の寿命には大きな差があるのですねぇ。内訳は以下のとおり。

【各形態での期間】
  • 卵:約3~4週間
  • 幼虫:約2~2.5年
  • 蛹:約1~2か月
  • 成虫:約3~10ヶ月

 

ネプチューンとは、ローマ神話に登場する海神の事。名前の付け方がヘラクレスに似ていますね。

アンデス山脈の熱帯雨林に生息していて、比較的涼しい(18~24℃)気候を好みます。

コーカサスオオカブト

最後に紹介する世界の有名カブトムシは、コーカサスオオカブト!

成虫の寿命は、約4~6か月で、上記2種よりもさらに短い寿命になっています。卵から成虫までの寿命は、約1年半~2年半

各形態での寿命は以下のとおり。

【各形態での期間】
  • 卵:約3~4週間
  • 幼虫:約1~2年
  • 蛹:約1.5~2か月
  • 成虫:約4~6か月

 

上記2種類のカブトムシは、生息地が南米でしたがコーカサスオオカブトについては、東南アジア(スマトラ島・ジャワ島・マレー半島など)です。

コーカサスオオカブトの特徴は何と言っても3本の大きな角(中央部に小さな角があるので正確な角の数は全部で4本)。

オスメス共、非常に気性が荒いので、飼う時は単体での飼育が勧められているほどです。

名前の由来は、ギリシャ語の「コーカサス」から来ています。そして、コーカサスとは、古代スキタイ語で「白い雪」を意味します

ところで、なぜ「白い雪」という名前が付けられたのでしょうか?それは、ボディの光沢が非常に美しく白い雪のように輝いている事からこの名前が付けられたそうです。

ちなみに、ロシアにはコーカサス地方という地名がありますが、コーカサスオオカブトはロシアには生息していません。

そして、コーカサス地方の名前の由来も古代スキタイ語の「白い雪」という意味から名づけられたそうですよ。

さいごに

いかがでしたでしょうか?カブトムシの寿命や最長寿命、そして、世界の3大有名カブトの寿命について書いてきました。

まとめるとこのようになります。

カブトムシ寿命まとめ
  • カブトムシの基本的な寿命は約1年間
  • 最長でも約1年4か月
  • オスとメスでも寿命は異なる
    →オスの成虫寿命:1~3か月
    →メスの成虫寿命:2~4か月
  • 世界3大有名カブトの寿命
    →ヘラクレスオオカブト:約2年半~3年半
    →ネプチューンオオカブト:約2年半~3年半
    →コーカサスオオカブト:約1年半~2年半

 

力強くてカッコイイ、カブトムシも意外に短い寿命である事がお分かりいただけたかと思います。飼う時は、長生きできるよう大事に育ててあげることが大切です。

また、海外のカブトムシは日本産のカブトムシよりも長寿命である事が分かりましたね。

人間の世界では、世界一長寿命の国は「日本」ですが、カブトムシの世界では海外組が優勢なんですねー!改めて、日本人に生まれて良かったと思います(笑)

以上、「カブトムシの寿命の最長は?世界の3大有名カブトの寿命も大公開」でした。

WRITTER :もやこう