カブトムシを長生きさせるコツ!5つのポイントを細かく解説

子供達に大人気のカブトムシ。夏の思い出としてカブトムシを飼っている方も多いかと思います。ペットを飼うのは簡単ですが、たとえ虫でも1つの命です。できるだけ、長生きさせたいと思うのが一般的。

僕も子供の頃は毎年カブトムシを飼育していて、長生きさせようと大事に育てていました。

というわけで、子供と一緒にカブトムシを飼っているパパのために、カブトムシが長生きする育て方のコツを紹介しますね。

なお、「カブトムシの寿命は最大でどのくらい生きるのか?」については、こちらの記事で詳しく紹介していますので是非読んでみてください。

カブトムシの寿命の最長は?世界の3大有名カブトの寿命も大公開

カブトムシを長生きさせるポイントは5つ

タイトルのとおり長生きさせるコツは全部で5つ。このポイントは全て実行すれば、確実により長生きさせる事ができますよ。それでは順に解説していきますね!

  1. エサはゼリーを選ぶ
  2. 温度管理に気を付ける
  3. 多頭飼いは避ける
    →ケンカはさせないようにする
    →交尾もしない方がベター
  4. 定期的にマット交換をする
  5. ダニ等の害虫を取り除く

 

コツ1.エサはゼリーを選ぶ

1つ目は、エサはゼリーを選ぶ事。最も良いのは栄養価が高く衛生面でも安心な高タンパク栄養ゼリー。リンゴやバナナでも飼う事はできます。

しかし、これらの果物をエサとして与えるとすぐにマットが不衛生になり寿命をカブトムシにも悪影響を与えます。

普通の昆虫ゼリーでも飼う事はできますが、特におすすめするのが高タンパクな昆虫用栄養ゼリーですね。これはブリーダーの間でも一般的になっているもので、長生きさせるためには必要不可欠といっても過言ではありありません。

使い方は簡単で、蓋を開けて止まり木のゼリー穴にセットするだけ。

カップ形状は、一般型と広口型の2種類がありますがカブトムシのオスなどの大型の昆虫には広口型がおすすめです。なぜなら、広口型の方が底が浅いので食べやすいから。

一般型は底が深くカブトムシのオスですと角が当たってしまい最後まで食べきるのが難しいんですね。

というわけで、オスを飼うならカップ形状は広口型をチョイスしましょうね。ちなみに、カブトムシのメスやカナブンなど角がない昆虫であれば一般型でも完食できます。

注意ポイントとしては、止まり木を用意する際、広口型の形状になっているか確認すること。一般型と広口型ではサイズが異なるので間違えないようにしましょう。

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コツ2.温度管理に気を付ける

2つ目は温度管理ですね。9月以降になると気温も徐々に寒くなり、やがてカブトムシは死んでしまいます。そこで温度管理が大切になってくるのです。

ただし、カブトムシは夏の昆虫ですが意外にも暑さに弱いのです。しかしながら、寒さにも強いわけではありません。適温の状態で活動させるのがベストになります。適温は20℃~28℃の間ですね。

真夏の屋外の気温は、現在では普通に35℃を超えることも珍しくありません。こんな過酷な環境では寿命を縮めるどころか死の危険性すらあります。

屋外で飼育する場合は、風通しがよく日陰になるところが良いでしょう。直射日光が当たるところは絶対にNGです。1日で全滅する可能性もあります!

ちなみに、僕の少年時代は、親から昆虫を飼うなら外で飼ってねとキツく言われていたのでしぶしぶ風通しの良い日陰で飼っていました( ;∀;)

なので、可能であれば屋内でエアコンで温度管理しながら飼育するのがベターです。

コツ3.多頭飼いは避ける

3つ目は多頭飼いは避けるという事。カブトムシのオス同士は同じ飼育ケースで飼っていると必ずと言っていいほどケンカをします

また、オス・メスを同じケースで飼育すると交尾する可能性が極めて高くなりますケンカ交尾も体力を著しく消耗するので、短寿命の原因になるんですね。

なので、同じケース内での多頭飼いは避けるようにしましょう。というわけで、それぞれ詳しくみていきましょう。

ケンカはさせないようにする

カブトムシのオスは、エサ場やパートナー確保のためにあらゆる昆虫とケンカをします。

子供の頃、カブトムシのオスを同じケースに複数入れて育てた経験がありますが、やはりケンカは絶えませんでしたよ。それ以上やったら死んでしまうのでは?と思うほど激しいケンカになることもしばしばありました。

まぁ、ケンカの様子を見るのも飼う楽しみの1つではありますが・・・。その時に飼っていたカブトムシ達は、8月の下旬ごろに死んでしまった(個体差あり)ので、やはり、頻繁なケンカによって寿命も縮んでしまったのかと思います。

なので、長生きさせるのであれば単独で飼う事をおすすめします。単独で飼う理由は、交尾もさせたくないからなんですね。次のセクションでじっくり見ていきましょう。

交尾もさせない方がベター

全ての生命に共通する事ですが、カブトムシの最も重要な使命は自分の子孫を残す事。なので、もちろん交尾をします。

交尾をする際は相当なエネルギーを消費する事になるんですね。そして、それは寿命を縮める原因にもなるんですよ。

オス・メスを同一ケースに入れて育てていると、自然に何度か交尾をし、メスは複数回に分けて産卵をします。ちなみに、一度に産卵する量は30~40個。これだけの量の卵を産むために行う行動ですので、寿命が縮んでしまうのも納得できるかと思います。

というわけで、カブトムシの使命を考えず、寿命の長さを優先させたいのであれば、単独での飼育をおすすめしますよ。

なお、「ウサギはさみしいと死んでしまう」などと言われていますが、カブトムシの場合は感情というものがありません。ですので、単独で飼育してもさみしくて死んでしまう事はないですよ。

単独でさみしくなる事はありませんが、衛生面には気を付けた方が良いでしょう。次のセクションでは清潔さをキープするためにマット交換について紹介しますね。

コツ4.汚れたらマットを交換する

4つ目はマット交換です。カブトムシを飼っていると排泄物(尿)で徐々にマットが汚れてきます。不衛生な環境ですと、寿命を縮める原因になってしまいます。

ですので、マットが汚れてきたら交換をするようにしましょう。とはいえ、排泄物は液状なので汚れているかどうかの判断がつきにくいです。

そこで、目安となるのはニオイですね。ニオイがキツイな・・・と感じるようになったらマット交換をするようにしましょう。

あと、マットは少ししっとりしている状態がベストなので乾燥を防ぐために適度に霧吹きをして湿らせるようにしましょう。

ちなみに、使用後のマットはカブトムシの排泄物が混ざっているので、良い肥料にもなるんですよ。何かを栽培している方であれば、有効利用してみても良いと思います。

そうでなければ、カブトムシを捕まえてきた雑木林に棄てても良いですし、燃えるゴミで出してもOKだそうです。卵を産んでいる可能性があるので、燃えるゴミに出す場合は一緒に棄てないように注意しましょうね。

補足として、マットが汚れるのが面倒だからといってマットを使わずに飼育しないでください。カブトムシが日中に眠る際にマットに潜り込むので、深さ6cmくらいは入れるようにしましょう。

ラストはちょっと気持ち悪い話になってしまいますが「ダニ」についてです。

コツ5.ダニ等の害虫を取り除く

5つ目はダニ等の害虫を取り除く事。付着するダニには、赤いものと白いものがいます。

カブトムシの裏側(足側)を観察してみると、たまに付着しているんですね。このダニはカブトムシの体液を吸うと言われています。

経験上、元気で生き生きしているカブトムシにはダニが付いていない事が多かったですね。

そして、8月になり、比較的活動が落ち着いてきた時に付着する事が多かったように思います。若干、体力が落ちた時に付着しやすいようですね。

ダニが大量に付着してしまうとカブトムシの体にある呼吸孔である「気門」を塞がれてしまうこともあります。気門は、カブトムシの腹部の両サイドに9個づつ合計18個付いています。口で呼吸している訳ではないので覚えておきましょう。

呼吸困難になってしまったら、寿命が縮まる可能性も出てきます。というわけで、もし、ダニの付着に気が付いたら除去するようにしましょう。

除去する方法は簡単で使い古しの歯ブラシでササッとおとします。極短時間であれば、水道水と一緒に洗い流してもOKです。

ただし、あまりにも頻繁に除去すると逆に寿命を縮めてしまうので気が付いた時で良いでしょう。

なお、ダニを発生させないためには、常にケースを清潔に保っておくことがポイントです。また、マットに木酢液を混ぜるのも効果があると言われています。

さいごに

いかがでしたでしょうか?長生きさせるコツをまとめるとこうなります。

  1. エサはゼリーを選ぶ
  2. 温度管理に気を付ける
  3. 多頭飼いは避ける
    →ケンカはさせないようにする
    →交尾もしない方がベター
  4. 定期的にマット交換をする
  5. ダニ等の害虫を取り除く

 

今年の夏は、長生きのカブトムシを育てることにチャレンジしてみても面白いかもしれませんね。

今回紹介したコツは基本的な飼育方法を行う事が前提で紹介してあります。

ですので、もし飼育に不安があるようでしたら、入門用セットもありますのでこのようなセットを購入するのも1つの手かと思います。

 

紹介したコツを試してみて「長生きしたよ」という方がいればコメントをもらえると嬉しいです。

以上、「カブトムシを長生きさせるコツ!5つのポイントで細かく解説」でした。

WRITTER :もやこう