ミニ四駆を速くするコツ!9つのポイントで判り易く解説

ミニ四駆の醍醐味はやっぱりレース大会で勝つこと。そのためには速くするコツを覚えて、速いミニ四駆を作る必要があります。僕自身、第一次ブームのダッシュ四駆郎時代と第二次ブームのレッツ&ゴー時代の両時期にミニ四駆を経験しており、レッツ&ゴー時代には、タミヤの公式レースにも出場しておりました。

とあるレースでは決勝レースまでコマを進める事ができましたが、惜しくも優勝はできませんでした。決勝レース出場記念にレッツ&ゴーの漫画家である「こしたてつひろ先生」のサイン色紙をもらった事は今でも覚えております。

レースに勝つ喜びやレースに負ける悔しさは、身をもって経験しておりますので、これからミニ四駆を楽しみたいと考えているあなたの手助けはできると思います。

というわけで、今日はミニ四駆を速くするコツを解説していきます!

それでは、レディー・・・ゴー!

ミニ四駆を速くするコツ9選

ミニ四駆を速くするコツはいくつかありますが、重要と思われるポイントを9つにしぼってお伝えします。ここで紹介している事を頭に入れてあなただけの最速ミニ四駆を作ってみて下さい。応援しています!(^^)!

コツ1:上級者と友達になる

コツ2:実験&検証を繰り返す

コツ3:速いモーターを使おう

コツ4:軽量化もやってみよう

コツ5:駆動部分の滑らかにしよう

コツ6:タイヤはゴム製の大径を選ぶ

コツ7:ボディはとにかく軽いものを

コツ8:電池はパワーチャンプで決まり

コツ9:コースアウト対策も忘れずに

コツ1:上級者と友達になる

いきなり意外なコツでびっくりするかもしれませんが、実は上級者と友達になって教わるのが最も確実でカンタンなんですよ。

上級者には結構詳しくコツを教えてくれる人も多いので、積極的に声をかけてみると良いですね。聞き出したセッティングをベースに、自分なりに実験と検証を繰り返す事で、よりミニ四駆が速くなるはずです。

上級者と友達になるコツとしては、できるだけ同じミニ四駆レース場を利用することです。どんなレース場でも、常連のお客はいるもの。

毎回、同じレース場を利用して顔を合わせて入れば自然と親近感が沸いてくるものです。

ただ、すでにグループ化している場合は仲間に入りにくいかもしれませんが、1人で黙々と熱中している人を探してみましょう。

1人で熱中していても、意外と寂しいと感じているものなので、対戦できる友達が増えればお互いに嬉しいはずですよ!

みんな友達

コツ2:実験&検証を繰り返す

先ほども少し書きましたが、ミニ四駆を速くするには実験と検証がとても大切です。改造パーツ1つにしても、どれほどの効果があるのか1つ1つ実験と検証をしてみてデータをとっていくのです。

もちろん、組み合わせによっても効果があったりなかったりするので、それらのパターンも全て実験してみましょう。

感覚的に改造して漠然と走らせるだけでは、パーツの効果も理解できませんし、「何が原因で遅いのか?」というのがハッキリしません。

改造は1つ1つは小さな差しか生みませんが、それらが集まって大きな結果が出てくるもの。なるべく妥協せずにミニ四駆を作り上げるのが速くするコツです。

また、実験で分かった事はノートなどにまとめておくようにしましょう。実験結果は保存しておけば後々、同じような実験をやらずに済みますからね。

そうそう、忘れてはならないのが実験の回数。同じ条件で走行させても毎回全く同じ結果になるとは限りません。なので、同じ条件で最低でも3回、できれば5回くらいは実験するようにしましょう。その平均タイムが実験の結果になるという事です。

コツ3:速いモーターを使おう

モーターはミニ四駆の心臓部分ですので、最も重要な部品の1つです。実車でいうところのエンジンですね。ミニ四駆を速くするコツとして速いモーターを使うというのもかなり大事なポイントです。

いきなりですが、モーターには当り外れがあります。できれば10個くらい用意して、その中で最も回るモーターを使用した方が良いでしょう。

回転数を調べるにはスマホのアプリ「Giri-The RPM Checker-」が便利です。

もし、アプリが用意できないようであれば、「音」を聞くのも有効な手段です。モーター音はウィーンと鳴りますが、より高い音が出ていれば高回転で回っている証拠。

モーターを回す時は、無負荷で同じ条件で回すようにしましょう。使用する電池は、単3電池1本で充分です。モーターは初期の頃よりも少し使用して、アタリが付いた時期が最も効率が上がります

そのため、複数のモーターを用意して最もコンディションが良いものを選ぶのが基本になります。

コツ4:軽量化もやってみよう

ミニ四駆を速くするには軽量である事も大切です。軽量であるメリットはたくさんあり、パッと思いつくだけでもこんなにあります。反対に、デメリットもありますが基本的には車体は軽くしておいた方が速いミニ四駆になります。

■軽量化のメリット

加速が良くなる

トップスピードが伸びる

燃費が良くなる

■軽量化のデメリット

過度な軽量化によりバランスが悪くなった場合、走りが不安定になる

強度が落ちる

レース大会では、レギュレーションで最低重量が決まっているので、この数字にできるだけ近づけるようにすると良いですね。

重量測定には、電子天秤がオススメ。料理に使用するものであれば価格も手ごろですし、ちょうど良いです。

軽量化の方法は、ボディの肉抜きや取り付けるパーツを減らす方法がありますが、次のセクションでそれぞれ細かく見て行きましょう。

肉抜き加工

ミニ四駆のボディやシャーシはプラスチックで出来ているので、精密ピンバイス(ドリル)で穴を空ける事ができます。単純に穴を空けるだけでも軽量化になりますし、工夫すれば自由自在にボディ加工をする事ができます。この加工を肉抜き加工といいます。

例として、ボディの窓部分を肉抜きしたい場合は、窓枠にそって穴を空けていきます。このとき、穴と穴の間隔はできるだけ小さくするようにしましょう。なぜなら、その後、窓枠にそって空けた穴と穴をニッパーでカットするからです。

この方法で、窓の大部分がおおざっぱですが肉抜き加工できます。しかし、これだと窓枠がギザギザになっていて見栄えも悪いですし、触ると危ないですよね?

なので、このギザギザ部分をヤスリで削って滑らかにしてやります。この作業を地道にこなして行くと、キレイに窓の部分だけが肉抜きされたボディに仕上がります。

ただ、窓部分に何もないとちょっと違和感がありますので、ドレスアップ用のメッシュをボディの裏側から接着剤で貼ってあげるとカッコイイミニ四駆になります。

なお、この方法でシャーシも肉抜き加工をする事ができますが、シャーシを肉抜きしてしまうと強度も低下してしまう可能性もありますので、基本的にはボディの肉抜きをメインにやった方が良いですね。

また、ボディの肉抜きだけやった方が、低重心になりますので走行安定性もアップして、コースアウトしにくくなります。あと、精密ピンバイスを扱う際はケガをしないように注意してくださいね。

装着パーツを抑える

これは単純に装着する改造パーツは最低限に抑える方が良いという事です。不要なパーツは車体を重くするだけですので、本当に必要な改造パーツのみを装着するようにしましょう。

タミヤからはグレードアップパーツという改造パーツが数多く出ており、あれもこれも付けた方が速くなるのでは?と思ってしまいがちです。

しかし、闇雲に改造パーツを付けるだけで速くなるわけではないので、効果がある事を確認した上で装着するようにしましょう。

なお、中空ステンレスシャフトは付属のシャフトと交換するだけで軽量化になるので必須パーツとなっています。

 

コツ5:駆動部分の滑らかにしよう

駆動部分の滑らかさもミニ四駆を速くする大切なポイントです。具体的に駆動部分とは、ギヤのかみ合わせ・シャフトの軸受・ローラーです。

ギヤのかみ合わせ

ギヤのかみ合わせは説明書通りに作れば問題ないと思いますが、グリスアップは確実に行いましょう。グリスはギヤとギヤが接触する箇所にまんべんなく塗りましょう。

ポイントは塗り過ぎない事。塗り過ぎると滑らかになるどころか、抵抗になってしまいますので適量を心掛けましょう。

シャフトの軸受

シャフトの軸受には、標準ではハトメとプラベアリングが付いていると思いますが、これは六角ボールベアリングに4個とも変更しましょう。ボールベアリングは摩擦抵抗が少ないので、交換するだけで速くなります。

 

ちょっと裏技

六角ボールベアリングにはグリスが注入されています。これには動きを滑らかにする働きとサビを防止する働きがあります。元々使用されているグリスは、飛散防止のために粘性が高いものが使われています。

矛盾しているようですが、この粘性のおかげで若干、滑らかさが悪くなってしまっているのも事実なんです。そこで、脱脂を行い、グリスを取り払ってしまおうというのが今回の裏技。やり方は簡単です。

■脱脂の手順

  • フィルムケースを用意(密閉できるケースなら何でもOK)
  • エタノール(パーツクリーナーでもOK)を半分くらいまで入れる
  • その中にボールべアリングを4個入れる
  • キャップをして数回振る
  • 脱脂したボールベアリングにオイルを刺す

ラストでオイルを刺すのは、滑らかさのアップとサビ予防のためです。結局、裏技とは、グリスを取り払い、代わりにオイルを注入するという事ですね。

但し、注意ポイントがあります。この方法はベアリングの寿命を著しく縮めますので、ここ一番のレースのときだけ行うようにしましょう。

なお、脱脂を行った後は定期的にオイルを刺す必要があります。オイルはラジコンのモーター用のコミュドロップでOKです。粘性の低いサラサラタイプがオススメです。

ブロッケンG

ローラー

ローラーも付属の物ではなくボールベアリング製の物を使いましょう。もちろん、全てのローラーですよ。ボールベアリングを使用したローラーは精度に当たり外れがあるので、空回りさせたときに勢いよく回り続けるローラーを使用すると良いでしょう。

ローラーも上記の脱脂ができるので、ここ一番のレースでは脱脂を行う事をおすすめします。

コツ6:タイヤはゴム製の大径を選ぶ

第1次第2次ブームの際はレースではスポンジタイヤ一択でしたが、近年ではスポンジよりもむしろゴム製のタイヤの方が速いという結果が出ております。ですので、最近はゴムタイヤ一択です。

ただ、グリップ力はゴムよりもスポンジの方が高い傾向にあります。直線ではグリップ力が高い方がトップスピードは伸びますが、コーナーではグリップ力が高すぎると減速の原因にもなります。ややグリップ力が少ない方がタイヤがスライドするので、減速も少なくなるというわけですね。

また、タイヤ径も重要なポイントになります。第2次ブームにはフルカウルミニ四駆が登場したので小径タイヤが流行っていましたが、何だかんだいっても大径タイヤの方が1回転で進む距離が長いので、大きなアドバンテージとなります。

ですので、選ぶなら大径を選ぶようにしましょう。ただ、大径タイヤにもデメリットがあります。それは、車高が高くなるので高重心となり安定性が悪くなるという点です。これをふまえた上で大径タイヤを選択するようにしましょう。

 

コツ7:ボディはとにかく軽いものを

ボディは小さく軽い物を選ぶのが鉄則です。重くなるのでウイングも必要ありません。ダサくなりますが・・・。

また第2次ブームの話になりますが、マンガ「爆走兄弟 レッツ&ゴー」に登場する鷹羽リョウが「風を味方につけた者が勝つ」と言っておりました。

が、実際にミニ四駆の大きさではウイングによるエアロ効果はほぼ無いです。エアロ効果とは、空気抵抗により車体を押さえつけて安定させる効果のことを言います。ちなみに、実車のF1ではウイングが無いとレースにならないと言われています。

話がずれましたが、ボディは面積の小さいバギータイプを選択するのが最も速くする結果につながります。

コツ8:電池はパワーチャンプで決まり

レース時の電池はタミヤのパワーチャンプゴールドが良いでしょう。但し、練習のときは充電式の電池が経済的で良いと思います。繰り返し利用できるエネループなどがおすすめです。

 

コツ9:コースアウト対策も忘れずに

コースアウト対策は必須項目です。コースレイアウトによってセッティングは変わりますが、基本は高い位置にローラーを装着する事でコースアウトを回避します。特にリアが大事です。

ミニ四駆は速くすることも大事ですが、コースアウトをしてしまったら元も子もないので、コースアウト対策は必ず行うようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?大事なポイントをしぼって書いたつもりですが、ちょっとボリュームが多くなってしまいました。

今回紹介したポイントをベースにあなただけの最速ミニ四駆を是非作り上げてくださいね。

改造をしていくうちに行き詰まりを感じる事もあるかと思いますが、必ず何かしらの原因があるものです。

そんな時、もう一度この記事を読み返してみてください。きっと、お役に立てると思います。

以上、「ミニ四駆を速くするコツ!9つのポイントで判り易く解説」でした。

WRITTER :もやこう